WordCamp Kansai 2024実行委員長の岡本です。みなさまWordCamp Kansai 2024はお楽しみ頂けましたでしょうか?
「また関西でWordCampやろうよ」という話をKansai WordPress Meetupメンバーに持ちかけたのがおよそ1年前、奇しくも来週2回目の開催が予定されているWordCamp Asia 2023の帰り道でした。久しぶりのオフラインで参加したWordCampの熱気にあてられたことももちろんですが、参加する中で「4−5年前はこういうことを、関西のコミュニティメンバーでやっていたんだな」ということを思い出したことも、きっかけの1つかなと思います。
キャリアの転機になった場所をもう一度
開会式兼キーノートとして、今回の開催を決めた背景をお話しさせて頂きました。
WordCampは、自身のキャリアを大きく変えるきっかけになった場所の1つで、コミュニティに関わろうと決めたきっかけでもあります。どう関わって良いかがわからず、本編のセッションを聞くだけでいっぱいいっぱいになったWordCamp Kobe 2013。恐る恐る懇親会に参加して、LTの勢いに圧倒されてばかりだったWordCamp Kansai 2014と、それをきっかけに参加することになったWordBench大阪・京都・奈良そして神戸。はじめてのLTが採択されて、人前で話すことになったWordFes Nagoya 2014。今資料を見返すと、あちこちに「Wordpress」と書かれていました。
コミュニティをきっかけに転職したことで、参加することになったWordCamp US 2015のキーノートで「宿題だよ」と提示されたテーマ(Learn JavaScript more deeply)は、最終的にWordCamp Asiaでの2回の登壇にまでつながっています。
今でこそさまざまなコミュニティやOSSに参加して、登壇や企画運営・コントリビューションを行なっていますが、これらの取り組みの原点はやはりWordCampかなと思っています。
「WordPressの話をする場所」としての「WordCamp」が、また「今年は誰が・関西のどこでやるんだろう」と言われるような立ち位置になってほしい。
そんな想いで今回のWordCampの開催に手を挙げました。
「WordPressの話をする場所」としてのWordCamp
開会式に参加された方々には驚かせてしまいましたが、WordCamp Kansai 2024は自己紹介からはじまりました。これはKansai WordPress Meetupのイベントを開始するときと同じ流れで、その場に集まった人たちとの会話をしやすくするためのアイスブレイクとして設けられている時間です。「知らない人同士でも、少なくともWordPressについて何か話したい・聞きたいと思っている」ことを実感してほしいと思い、WordCampでもこの時間を設けてみました。
この他にも実行委員メンバーからの提案で開催した「純喫茶わぷー」や「ハッピーアワー」など、さまざまな場所で交流・会話をできる時間を設けることができました。
もちろんそれだけが要因だとは思いませんが、それでもWordCamp Kansai 2024をきっかけとして、海外のWordCampへの参加を決めた方や、次回以降のWordCampへの登壇に意欲を見せる方、WordPress Meetupの立ち上げやリブートに向けた動きを始める方に、新しいOSSコントリビュータを見つけたプロジェクトなど、様々な動きが出始めていると聞いています。
地域や職種・バックグラウンドの異なる集まり・コミュニティがつながり、また新しい動きが起こる場所。そしてその動きの軸・共通項として「WordPress」がある場所。そんなWordCampが、この先も続くことを願っています。
“Every Day is Still Day One”
これはAmazonのスローガンで、「毎日が1日目」つまり「新しい挑戦を始める日」であることを伝えています。今回のWordCampについても同様で、イベント自体は終了しましたが、まだまだDay oneは終わっていません。定期的に開催されているKansai WordPress Meetupでは、来週開催が予定されているWordCamp Asia 2024とこのイベントを振り返るイベントが予定されています。その他にももくもく会や、関西以外で開催が予定されているMeetupイベントなどもすでに複数予定が立っており、以下のURLから見ることができます。
その他にも様々なWordPressに関するイベントが予定されていますので、ぜひこちらのページをブックマークするなどして、近くにある「WordPressの話をできる場所」がないかを探してみてください。
また、このような場を作ることができたのは、実行委員・スピーカー・コントリビュータデイメンターの皆様と、スポンサー企業各社、そしてWordCamp Communityチームの支援によるものです。本当にありがとうございました。
参加された方々は、どのような方・企業がスタッフやスポンサーとして参加されていたのか、ぜひこちらのリンクからご覧ください。
Set sail – 新しい航海に出よう
今回のWordCampのキャッチコピーは「Set sail」。これは「帆をあげる」を意味し、そこから「出航する」などの用途で利用される言葉でもあります。
港町神戸に集い、そこで見聞きした話を元に、皆様それぞれの「行き先」を決めたのではないでしょうか。もしかするとその行き先は最終目的地としての行き先かもしれませんし、新天地を求めての第一歩かもしれません。その道中は海のように凪いだり荒れたりすることもあるかもしれませんし、予想以上にスムーズにことが済んでしまうこともあると思います。
そんな新しい挑戦・旅路の中で、少し立ち寄る場所として、Kansai WordPress MeetupをはじめとするWordPressコミュニティの存在を覚えていてもらえると嬉しいと思いますし、そのような場所としてあり続けることができればと願っています。
WordPressだけでなく、様々な環境が大きく変わりつつある昨今ですが、皆様の新しい航海の無事でありますように。